1級ボイラー技士

2015(平成27)年3月取得
私が現在働いている現場の一つにボイラーが設置してある所があります。1級の免状はそこで必要です。
実際に設置してあるボイラーは2級でも運転可能なものですが、会社が他業者の参入をしにくくするために1級を条件とすることを客先に承諾してもらっています。
試験対策は2冊のテキストを使いました。
1) TAKARA license(タカラ・ライセンス)の『1級ボイラー技士 過去問題・解答解説集』
2) オーム社の『これだけマスター 一級ボイラー技士試験』

TAKARA licenseの本は過去10回分の解答・解説が掲載されています。オーム社の方は過去問題に則した編集になっていて図解や解説がたくさんあります。TAKARA licenseの本と合わせて読むとイメージが湧いて記憶しやすいと思います。
私は時間の都合で過去6回分しか目を通すことしかできませんでしたが、本番試験では7割ほどが過去問題という感触でした。もし10回分まで目を通せばその割合はもう少し高くなって合格の確実性がより高くなると思われます。
実務経験証明
1級を取得するにはここが難しいところの一つになります。
設備管理業界全体でもボイラーの実務経験を積める現場は時代とともに少なくなっている傾向だからです。
例えば同業他社の友人の現場では、かつて蒸気量の大きなボイラーをいくつも設置していたのですが、現在では撤去してしまったそうです。大手ボイラーメーカーが免許不要の小型貫流ボイラーを多数設置して大きな蒸気量を得るシステムを売り出すようになり、友人の現場はそれを導入したそうです。
このシステムでは設備の監視までも大手ボイラーメーカーがオンラインで中央センターからやってしまうので、我々ビルメンは免許が不要で実務経験証明が書ける仕事すら無いそうです。
私は今回の免状申請に必要な実務経験証明を2年分もらうには、現在働いている会社だけでは足りませんでした。
そこで心当たりのある10年以上前に派遣されていたボイラー現場の会社に問い合わせました。
やはり例外なくその会社もボイラーを撤去して前述の大手ボイラーメーカーのシステムを導入して久しいとのことでした。
でもその会社は廃止したボイラーの記録を残してくれていたので、私は現在の会社のと合わせて2年間の実務経験証明を取得することができました。
10年以上昔で、しかも派遣社員であったという印象が残りにくい事情があったので自分の当時のデータを簡潔にまとめて提示しました。それで私の身元確認がすぐに取れたので実務経験証明書はスムーズに発行されました。
免状
免状は申請から4日ほどで手元に届きました。
免状の有無は「0、1」で示されていますが、よく見ると過去に取得した2級は「0」になっています。安全衛生関係の免状は上位級を取得すると下位級は「0」になるようです。
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