ビルメンの老後資金

前回の記事のコメントで、ビルメンの方々それぞれの老後資金設計があることを知りました。ビルメンは総じて給料は高くないため、一般的に老後の年金支給額も生活には十分でない場合が殆どと思われます。そういった中でそれぞれ工夫されている事について調べてみました。
公的年金の繰下げ受給
公的年金は65歳から支給されますが、支給開始年齢を遅らせることで支給額は増えます。66歳まで遅らせると8.4%も増えます。その後も1ヶ月単位で0.7%も増えます。最大で75歳まで遅らせることができて、84%も増やすことが出来ます。例えば65歳支給見込みが月額\80,000の人なら、66歳まで遅らせると\86,720。さらに1ヶ月遅らせるごとに\560ずつ増えていき、最大75歳で\147,200となります。バブル期の貯金を思わせる利率です。しかも1ヶ月単位でできるので、もう少し先、もう少し先・・というように延ばす意欲が湧きそうです。(詳細は下記画像をクリック拡大してください)

日本年金機構HPより
個人年金
公的年金と違って、個人的に掛ける年金です。公的年金にプラスαしたいという補助的な使い方をされる人が多いかもしれません。個人年金にはリスクがあって、物価変動に対応していない所です。例えば将来月3万円もらう契約ならその通りです。3万円で家一軒買える世の中が来ようが、3万円でコーヒー1杯しか飲めない世の中が来ようが3万円は3万円なのです。この点、公的年金は物価スライドするのでこのリスクは小さいようです。
私の場合
私は個人年金を掛けています。できるだけ早く労働から身を引きたいのが本音ですが、将来65歳になった時の物価次第では個人年金は当てにならなくなっている可能性があります。早期の隠居はバクチかもしれません。
ビルメンは長く働ける
公的年金を早期に受給して低い額で生涯の年金額が決定すると、一生現役で働かなければなりません。かと言って繰下げ受給を目指すと65歳以降に生活が赤字にならない収入が必要です。どちらにしてもビルメンなら対応がしやすいと思います。
ビルメンは私のような社会への苦手感がある人間にも優しい職種です。なぜ保安協会へ行かないのか?なぜ高給の仕事に就かないのか?と言われますが、組織人や事業主として強固な人間関係の中で生きるのが無理なのです。資格は向上心よりも苦しみからの解放のために取っています。
ありがたい職種です。(^^)
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