漏電調査

今回は勤務先で行った漏電調査の事を書いてみます。
最近、勤務先の食品工場で漏電警報が時々出るようになりました。当現場は特高受電で3つのサブ変電所を持っています。漏電警報はサブ変電所のトランスの漏電警報として出ていたのです。いきなりそういう上位レベルの警報だったので私は身構えてしまいました。
厄介なのは漏電の継続時間は1秒で、それが時々出る状態だったのです。ずっと出っ放しの漏電なら場所を特定しやすいのですが・・・。さてどうしようかと思いました。該当するトランスの下には何十もの負荷機器があります。当現場では負荷機器にELCBはほとんど付いて無くて、ほぼMCCBばかりです。そのため漏電はひどくなってからサブ変電所のトランスレベルで初めて分かることが多いのです。
とりあえず調査しないといけないので、クランプメーターの「ピークホールド」機能を使いました。電流の最大値で表示が保持される機能です。これなら1秒の漏電でもキャッチできます。調査した結果、調味料を攪拌(かくはん)するミキサーのインバーターからの漏電であることを突き止めました。
やはり漏電調査は最初は「あ~どうしよう!」と思いますが、だんだん場所が絞れていくうちに萎えた気持ちが立ち直っていって、場所を特定できた時は、安ど感と達成感で小さな幸せを感じます。(^o^)
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