国家公務員採用3種試験

1995(平成7)年11月合格
現在の国家公務員試験を取り巻く環境が、17年前の受験時とかなり変化していてあまり役に立たないかと思いますが書いてみたいと思います。
当時、国家公務員試験は1種~3種などに分かれていました。
さらにそれぞれの中でも採用後の職種に応じて試験区分も分かれていました。
下の写真は僕が受験した時の3種のものです。

僕はこのうち「郵政事務B東海」という試験区分に申し込んだのです。
なぜ兵庫県に住んでいるのに東海地方の区分を受験したのかと言うと、当時アルバイト先の郵便局では近畿郵政局管内より東海郵政局管内の試験の方が受かりやすいという話があったからでした。
◆1次試験
教養試験は知識(国語・社会・数学・理科など)と知能(文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈)で1時間40分ありました。その他に適性試験(置換・照合・計算・分類など)が15分、作文試験が45分ありました。
教養試験
理系科目は出題が少ないのでほとんど勉強しませんでした。社会や国語に力を入れました。社会は憲法を勉強すると、それに付随して知識が付いてくるので大変効果的でした。歴史はまともにやるとぼう大なので、要点をまとめてある参考書や年表などに目を通しました。国語は漢字やことわざの暗記に力を入れました。しかし、知能分野のウェイトが高くて時間もかかるので、知識分野で考えても分からない問題は解答を全部3にして早々に切り上げました。
知能分野で特に判断推理・数的推理が僕にとってクセ者でした。
市販の参考書を見ると、目からウロコが落ちるようなひらめきの解法ばかりです。地道な努力に比例して成果が表れる知識問題とは根本的に違います。僕はひらめきや要領が良くない事が分かっていたので、本番試験では根性で解きました。
どういう事かと言うと、例えばサイコロを2つ振って和が7になる確率はいくらかという問題なら、ひらめきや要領など考えずに、全部の和のパターン(36通り)を書きだして確認して計算するという感じです。
判断推理だとAはFより大きくCはFの2倍で・・・Bの順位は何位か?という問題なら図を10でも20でも書きまくってなんとか答えを導きました。
要するにこう風に物量的に強行突破していく方法です。このため知能試験に時間が多くかかったのです。
適性試験
マークシート方式でした。いろんな図や文字が並んでいて、まさにその置換・照合・計算・分類です。
問題を飛ばしたり間違えると減点されるという採点方法でした。苦手な問題でも順番にやっていかざるをえません。僕は市販の適性試験の問題集を買っていろんなパターンを練習しました。
この試験は速さも問われていますから、僕はマークシート用紙に定規を当てて1問ずつずらしてサッサッと線を引いて行きました。マークシートを丁寧に塗りつぶしている時間が無かったからです。マークシートはきれいに塗りつぶさなくても1本線で十分に反応してくれます。
作文試験
思うままにいい意見を書くだけでは点数に結びつきにくいという事でした。採点では文章の構成などがポイントになるそうです。起承転結をつける構成、最初に話題を数種類挙げてそのうち一つに絞って文章を展開して結論に持ち込む構成等々。また誤字脱字も点数の対象になるという事でした。自信のない漢字はひらがなで書くなどの工夫をしました。
2次試験
面接でした。アルバイト勤務先の郵便局の管理職が面接官だったので驚きました。
質問される項目はあらかじめいくつか用意されていて、実際に過去に受験した人と同じ質問をいくつか受けました。事前に調査しておいて良かったです。
僕は合格したものの、他のお仕事に就きました。
この後景気が悪くなり、やっぱり採用に応じるべきだったかも?と少し後悔しました。
でもさらにその後、郵便局が民営化して、とても営業ノルマのキツイ会社になったそうです。
やっぱり行かなくて良かったのかな?。人生先は分かりませんね。
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