
2004(平成16)年11月取得
この資格は「電験3種」と呼ばれることが多いです。
電気設備の保安監督をすることができる資格で試験は1年に1回行われています。
僕にとってこの資格試験は、現在まで受けたいろんな試験の中で一番難しかったです。初受験は平成12年で、理論のみの科目合格でした。
あまりに厳しい結果だったために、平成16年まで受験を控えてしまいました。
★勉強方法当初は参考書で勉強⇒簡単な問題を解く⇒過去問題を解く
という流れで勉強していました。ところがこの方法で勉強すると、参考書の半分くらい勉強した頃には最初に勉強したことがわからなくなっていました。いろんな参考書で同じように勉強しましたが、どんなに頑張っても過去問題を4割前後までしか得点できませんでした。
そこで発想を変えて、過去問題を解法と解答を見ながら丸覚えしていきました。丸覚えがしにくいときになってから参考書を見て暗記を補助していきました。つまり、
過去問題を解く⇒参考書で勉強
という当初とは逆の流れで勉強(というか暗記)をするようにしたのです。
これが意外に効果がありました。「なぜここでこういう公式を使うのか?」、「なぜここをルート3で割るのか?」、「もしこの問題以外の場合はどう考えるのか」・・・
そういうことは考えずにすっ飛ばして、どんどん実際の試験レベル問題に触れることでパターンを暗記していくことができました。
この方法で実力はつきませんが、訳わからずとも頭に押し込めることができました。
全部で7年分を暗記しました。
★解答方法マークシートなので解答が分からないときは真ん中にマークするという鉄則を設けました。
全く解答の見当がつかないときは5択なら3番にマークしました。また、例えば5番が絶対違うとしかわからないときは1、2、3、4のうち真ん中の2か3にマークという具合です。
確率的に正解率がマシになると思ってやりました。
さらにマークシートの特徴を活かして、心当たりのある公式が2、3浮かべば電卓をはじきまくって、全部の選択肢の値を公式に片っ端からいれていきました。しっくりこない計算結果が出た時は、それにルート3をかけたり割ったりしてみました。
公式の変形を使う場合もあるでしょうから、分子や分母の一部を入れ替えたりもしました。
これらの方法がうまくいかなくても解答が2、3個くらいまで絞られることもありました。
★結果平成16年の正解率は、
理論65%、電力75%、機械65%、法規60%
でした。新しい勉強方法で電力は実際に解けるようになりましたが、他の科目にはその効果はありませんでした。
機械に関しては新しい解答方法の効果が大いに現れました。全く解答の見当がつかない問題の答えを全部3番にしたら、そのうち4つも当たっていたのです。20点も獲得できました。
意外なのは法規でした。計算問題が主というわけではないので新しい解答方法でもあまり通用しなかったと思われます。
★総括最後は暗記や選択肢の選び方などのテクニックで合格点にのせました。
ただしこれにも限界があって、当初真面目に勉強して4割前後まで解答できるベースを作っていたから出来たと思います。
このベース作りが一番つらかったです。逆に言うと4割前後まで解答できるようになると希望が見え始めるということだと思います。