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太陽光発電メンテ会社(我が社と他社)

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私は昨年9月に太陽光発電のメンテ会社に入社しました。しかし様々な問題が明らかになりました。この業界は歴史が浅く、内情がネット上でもあまり分かりません。この業界を考えている方々に正確な情報を伝えるため、明らかになった問題が我が社特有のものか業界一般のものかを整理してお伝えしたいと思います。

主任技術者の入れ替わりが激しい

我が社の場合は主任技術者に限らず、人の入れ替わりが激しいです。会社の歴史が浅く、いろんな体制や制度が固まっていません。そのため各社員に会社がフォローする力が弱いです。その結果、仕事の責任が重いわりに会社は何もしてくれないという不具合が多々起こっていることが人の入れ替わりが激しい一因ではないかと考えます。

私の場合、数億円の損失が出るかどうかという修羅場に会社の代表として行かされたことがあります。主任技術者の私の言葉は重く、不用意なことは言えませんでした。無事に乗り切りましたが、これは入社2ヶ月目の出来事です。試用期間が終わってない状況で重い責任を負いました。

Aさんの見解

我が営業所に除草などの環境整備を専門にしているAさんがいます。Aさんは営業所の開所時からいる人で、入れ替わっていった人々を見送ってきた人です。Aさんの見解では「主任技術者は客先との折衝でみんな追い込まれていったように見える」との事でした。会社の営業部門も人の出入りが激しいため当てになりません。そのため本来営業がやるような役割も主任技術者が負って客先とやり取りをするのです。ビルメンで言うとビルマネージメント要素がガッツリあって、会社のフォローがほとんどない状況でしょうか。

人の入れ替わりが激しいことについては、我が社特有であるかもしれません。他社の様子を聴くことがたまにありますが、マネジメント要素が無かったり、ビルメンより責任が軽いという会社も存在するからです。

雪に慣れている地元の人が入らない

これについては業界全体の問題のようです。
特に北海道・東北では太陽光発電メンテ会社に応募する人が少ないようです。我が社では特に豪雪地域には営業所をそもそも置いていません。ハッキリとは分かりませんが、雪に慣れた地域の人には冬季の太陽光発電のメンテが大変だと容易に想像がつくからかもしれません。

人を騙して集める

私は兵庫県在住でしたが東北地方で働いています。
私は面接時に人事部長から東北地方で就職してくれと言われて難色を示しました。80代の両親がいるからです。すると人事部長は「月1回会社経費で帰省させる。東北地方には1年だけいてくれればいい」と言われたので東北地方にやってきました。しかしこれが真っ赤な嘘であったことは過去記事に書かせていただいた通りです。因みにこの人事部長はすでに退職してます。滅茶苦茶です。

こういうケースはわが社では聞きますが、他社であったという話は聞いたことがありません。これもわが社特有であるかもしれません。

太陽光メンテ業界は大丈夫

私がブログで綴ってきた問題は我が社特有の問題で、業界全体の問題ではないと思います。ただ業界は比較的新しいために、我が社と同じような会社もある可能性はあると思います。私からお伝えしたいのは、資本金が大きくてもずっと求人を出しているという会社は注意した方がいいです。わからなければ面接でこちらから「北海道や東北の転勤」、「マネジメント要素」の話題を出してカマをかけるのもいいでしょう。
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非公開コメント

ありがとうございます。

赤い左辺さん
お疲れ様です。
前の記事でコメントさせていただきました三種マンです。

業界の実態がよくわかりました。詳しく書いてくださり本当にありがとうございます。

特に私が一番嫌なのは

「主任技術者は客先との折衝でみんな追い込まれていったように見える」との事でした。会社の営業部門も人の出入りが激しいため当てになりません。そのため本来営業がやるような役割も主任技術者が負って客先とやり取りをするのです。

これはきついですね・・・

こういうセコカン的要素が業務に入ると,一気に設備管理の仕事をそもそもしている良さが減るように思います。

よくわかりもしない設備の責任取るとか,翻って責任感強い人は戸ても務まらないように感じますね。

No title

>三種マンさん

コメントありがとうございます(^o^)

そうなんです。仕事をしていて客先との金の流れも管理するのですが、売上・仕入・利益など計算していると「これでは商売じゃないか!」と思ってしまいます。

しかし純粋にメンテをやれる会社もあるようですが、私は詳細情報を持っていません。当ブログにコメントしてくださる太陽光発電所にお勤めの人生省エネさんが新しくブログを始められました。私とは違う情報も綴られていくと思います。

資格マニア 奥の細道
https://tobanai.blog.jp/

No title

私が知っている現場の場合、というか代務員として登録されている現場限定で書きます。
(参考になれば、と思って書きました)

【主任技術者の入れ替わりが激しい】
一年毎に変わっています。
初代:売電開始前に辞めました。理由は施工管理技士と喧嘩したり現場がマズいと思って辞めました。
(施工管理技士と喧嘩・現場がマズい、件は後日またゆっくりと・・・。現在はほとんど解消されましたけど)
私とは気が合っていたので辞めた事を知った時には残念でした。

二代目:クビです。理由はこちらの《引継ぎと入社準備》(2021-08-18)の私の書き込みを読んでいただければわかると思います。
尚、二代目(基地外主任技術者、と陰で呼ばれていました)に関してはクビ確定になった後色々と多方面から聞き様々な事実が判明しました。
①前職(太陽光O&M会社)を10年契約のところ僅か1年で雇止め(実質クビ)になったのを「人事部は 把 握 していた。ところが初代が急に退職したので急ぎ『こんな奴でもいいので・・・』となった」そうです。
②エラソーにしていたが実は元職(プラント)で虐めに遭い電気主任技術者としての実力もつかないまま二種持ちとしていい気になっていた→主任技術者素人の私から見ても「ン?」なんてそこそこありましたからね。
③これ程、専任(選任ではなく専任です)不足、しかも太陽光発電は超絶不足しているのにもかかわらず未だに次行くところが決まってない様子→私が住まいするド田舎でも絶賛募集中
④実家に帰らず未だになぜかこのド田舎で生活している

なかなかの強者です。

三代目(当代):あまりにも素晴らしく余裕で業務をこなしています。人柄も最高で施工会社の現地マネージャーも慕っていますから。多分、次の主任技術者が見つかるまでは勤めてくださるでしょう。と、いう事は半ば本気で書きますけど左辺さんが弊社に入社して頂くまでは三代目が勤めてくださる、という事です。
(当代は結構な御歳なのです)

【主任技術者は客先との折衝】
ないです。本社のそういう部門がお膳立てしてくれるのだそうです。
年次点検もガッツリ現場主任技術者は現場の事だけ考えれば良かったそうです。
除草、除雪も考えるのは弊社(考えるのは私で手配・金額面等は弊社管理部門が折衝)がしています⇒弊社にとっては儲け話ですから管理部門が頑張ってくれます。
パネル清掃はほぼほぼ必要なしですね。
現実的にはパネル交換等が発生したとしても主任技術者は「田舎ビルメン、知ってる会社でやれそうなところはない?」で終わりです。
(勿論、主任技術者は交換工事立会い等を含め管理業務はやるのですけど→そんなん楽勝ですよ)

【雪に慣れている地元の人が入らない】
積雪があるといえばありますが、「だからナニ?」程度です。
サイト巡回もガッツリやるのは私ですし、主任技術者はカメラで「フンフン」で終わりです。おかしい事はデータでほぼ分かりますからこの季節はあったかい部屋でテレビ(地上波のみ)を見て終日それで終わる、ということがほとんどみたいです。
多分、その気になれば特高操作盤等のキュービクル・パワコンがあるコントロール棟の月例点検(データ取り等)の月イチであとはホントにノンビリ、です。
私の方もガッツリ、っていってもホントのガッツリは月3回(それも実勤4時間)です。
雪が激しい時は「今日は止めときますゎ」で気が楽です(実際、年末12月27日が最後の予定でしたが降雪が凄い、と予報でしたので25日に変更してますからね)

【人を騙して集める】
ナイです。あるとすれば土木関連ですね→立地の問題です(初代が辞めた理由のヒトツ)
ですけど見る人が見たらイッパツで分かります。元農民の私が分かったくらいですから田舎モンなら誰でも分かる程度です。

二代目の基地外が基地外ではなくまともなら今でも二代目が勤続していたと思います、というか絶対にそうです。
基地外本人は続けていくつもりでしたから。
多分、、、、、多分ですけど赤い左辺さんの会社ってやっぱりおかしいですよ。
それと人生省エネさんの所もおかしいですよ。
なんで主任技術者がホイールローダー(タイヤショベル)を使うのかが理解できません(私直属の上司が言明しています⇒当ブログは当然見せていませんし、話もしていません)


と、いうよりも私が世間知らずなだけかもしれません。
一応、他の現場(会社)も2つ3つ知っていますが、それでも「ホントかょ」って思いながら読んでいました。

No title

順番がおかしいですが、、、、

今年もよろしくお願いします。
(こういう事を最初に持ってくることが出来ない自分はやはりビルメンや太陽光発電でノンビリがいいです)

No title

左辺さんお疲れさまです。

うちの地方にも「地方にしては」結構給与が良い自然エネルギー発電所が散見されるのですが
『重機の免許持っている方尚可』
などと記載されていたりして違和感を感じていました。
それに求人情報から消えて「決まったのかな」と思っていてもせいぜい数ヶ月で求人が復活しています。
田舎ビルメンさんが所属されているような会社がレアで殆どの自然エネルギー発電会社はなんの理念もなくただの投資先として運営されている気がします。
もちろん無理は承知ですがもうちょっと発電所としてインフラの一部なのだという気概を持って参入して欲しいです。

No title

>田舎ビルメンさん

今年もよろしくお願いします。(^o^)

なかなか太陽光発電所の情報が少ないので助かます。
私が主任技術者をしている発電所もこの1年で私が3人目です。田舎ビルメンさんの所も3人目で、業界全体でみると、辞める理由は個々違うとはいえ、なぜか入れ替わりが少なくないというところでしょうか。

三代目が良い人で良かったです。
田舎ビルメンさんのお誘いの気持ちは、とてもうれしいです。(^-^) 

田舎ビルメンさんの会社は、私のいる会社、人生省エネさんのいる会社とも様子が違いますね。3社の中で一番まっとうに感じます。流石に人を騙して雇用するのは無いので安心しました。業界自体が歴史が浅くて、各社やり方が定まりきってないんでしょうね。

No title

>ビル万さん

コメントありがとうございます(^o^)

非常に鋭いです。
太陽光発電所をもっているオーナーは投資会社が少なくないんです。投資ですから、利益や損失がどうなるかで発電所を手放したり、私たち管理会社を切ったりするかもしれません。仕事をしていて、とてもドライなものを感じます。

私が会社からプレッシャーを受けるのは、「お客様の投資会社の裏には銀行がいる。銀行と話してるつもりで接しろ」と言われる事です。社内の他現場での話ですが、銀行が現場にやってきて直接、発電量が低いとクレームをつけることがありました。天候や電気的なことは聞く耳を持たれない言い訳に過ぎません。お金が儲かるかどうかだけです。

No title

赤い左辺さん、今年も宜しく御願い致します。

何かと大変そうな現場ですが、くれぐれも、御体を大切になさって下さい。

特にメンタル面については、年を取ると、予想以上にダメージを受け易い可能性が大きい為、要注意です。

お互い、良い年になることを祈っております。

転職活動をしていた時、複数のO&M会社から内定をもらいました。
そのうちの或る会社はO&M業務に特化した会社でした。
他社が所有する発電所の管理を委託されている会社です。
一方で、別の或る会社は発電所の所有も管理も自社グループで完結している会社でした。
私はこの2種類の会社を比較した上で、後者のタイプの会社に就職しました。

私が今働いている現場は自社グループで所有する発電所なので、客先への気遣いの面では相当緩いと思います。
重機で除雪中に接触事故を起こして施設を破損させても、写真を撮って報告書を提出すれば終わりです。
「物損はある程度仕方ないと思っている。ケガがなくて良かった。」としか言われません。
そもそもド素人に重機の運転をやらせている時点で、事故発生はすでに織り込み済みのようなものです。
これが他社の物件だったらと思うと、恐ろしい限りです。

太陽光仙人はついのすみかとしてはちと危うい、というのがわたしのここまでの感想です。
個人てきにはあと数年のうちに次の一手をうてるよう、準備をしておかねばと思っております。

No title

>資格マニアさん

今年もよろしくお願いします。(^o^)

たしかにメンタル面は表面的な耐性は強くなっているのですが、中身がもろくなっているように感じます。表面的に年の功で流せているだけという状態ですね。

お互い良い年になりますように!

No title

>人生省エネさん

これは賢い会社選びだと思います。
実は私も転職先を太陽光発電業界にきめたときに、会社選びで迷いました。私の場合は業務内容を比較するところまで至らなかったので、資本金の大きさで会社を絞りました。結果的にこれは大間違いでした。

実は我が社で車を太陽光パネルにぶつけてしまった人がいたのですが、客先や社内の顛末(てんまつ)書を作ったり、ちょっと大変なことになっていました。人生省エネさんのように、自社管理されている現場ならこんなことはなかったと思います。

太陽光発電業界はまだ情報が少ないので、人生省エネさん位、情報を集めてからでないと転職するのは危ないと思います。

No title

>大下享研究所さん

コメントありがとうございます(^o^)

全くおっしゃる通りです。
業界の歴史が浅く、情報も少ないというのが、いきなり転職するには危険だと身をもって感じました。我が社では業界は多くの会社が乱立しているが、数社に淘汰されていくという見解を社員に伝えています。大下享研究所さんの見解の通り、今の時点で、ついのすみかとして転職するところではないと言えそうです。

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プロフィール

赤い左辺

Author:赤い左辺
資格で就職に何度も失敗しました。40を過ぎてから資格取得は、マイペースな趣味にしていこうと決めました。
資格じゃない記事も書きます。そっちがメインかも?(^^ゞ

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